NATO-CODIFICATION-SYSTEM NATOカタログ制度(NCS)

一般社団法人日本類別協会では、NATOカタログ制度(NATO Codification System, NCS)を中核とし、日本国内における官民間の情報収集および提供や、海外のNATO関連組織とのコミュニケーションなどから得た知識の集約や調査を継続的に行うことで、国内産業の強靭化に寄与したいと考えています。

NATOカタログ制度(NCS)について

NCSとは?

NATOカタログ制度(NATO Codification System、NCS)は、NATO加盟国および協賛国が採用する標準化された分類システムです。 このシステムは、防衛装備品や補給品を効率的に管理し、調達を容易にするために使用されます。NCSは、品目ごとに一意の識別番号を割り当てることで、物品の特性を詳細に記録し、カタログ化します。

NCSの主な要素

  • NSN (NATO Stock Number):
    各品目に一意に割り当てられる13桁の識別番号です。NSNにより、特定の品目を迅速かつ正確に識別することができます。
  • NCAGE (NATO Commercial and Government Entity Code):
    企業や規格団体などに割り当てられる識別番号です。各国の規則に基づき、1組織に対して一つ付与されます。
  • RN (Reference Number):
    製造者や規格団体が物品に与える固有の番号で、NCAGEと組み合わせることで品目を特定します。

NCSのメリット

  • 効率的な在庫管理

    各品目にNSNが割り当てられるため、在庫の追跡が容易になります。

  • グローバルな互換性

    NATO加盟国および協賛国全体で統一されたシステムを使用するため、国際的な調達や物資の交換がスムーズに行えます。

  • コスト削減

    標準化された分類システムにより、重複した物品の購入を防ぎ、コストを削減できます。

日本とNCS

日本は2011年にNCSに参画しました。これにより、日本国内の防衛関連物資の管理と国際的な調達がより効率的に行えるようになりました。

当法人における業務について

当法人では当分野において次のような会員向けサービスを行います。

NCS情報提供・調査

NCSにおける最新の動向を追い、会員法人向けに情報を提供いたします。また、特定の内容についての調査を行うことも可能です。

NCS製品調査

会員法人は、自社製品のNSN(National Stock Number)に関する最新情報を受け取ることができます。これにより、製品の管理やマーケティング活動において重要な情報をタイムリーに把握することが可能です。

またNSNにて開示されている情報を知ることにより、展示会などの営業活動に活用されることで公知情報として取り扱うための根拠ともなります。

NMCRL導入支援

NMCRL(NATO Master Catalogue of References for Logistics)は、NATO加盟国および協賛国の補給品に関する情報を一元化したデータベースです。このカタログは、物資の調達、在庫管理、そして供給の円滑な実施を支援するために使用されます。

このNMCRLはwebアプリケーションとして利用可能であることから、導入・使用のための支援を行います。

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