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NCAGE (NATO Commercial and Government Entity)コードとは、NATOや加盟国が製造業者や供給元に対して割り当てる一意の識別コードです。
NCAGEは、製品の識別および調達プロセスにおいて重要な役割を果たします。NCAGEコードを取得するには、NATO支援調達庁 (NSPA) の公式サイトから申請できます。
各国によって申請手続きは異なりますが、一般的には国の類別局(NCB)を通じて取得します。
NSN (NATO Stock Number)は、物品がNATO加盟国や協賛国が調達する際に割り当てられます。製造業者が品目を提供し、それが類別プロセスに進むと、13桁の番号が国家類別局(NCB)により割り当てられます。
この番号がNSNであり、供給品を識別し、調達・管理するために使用されます。
製造業者が管理している製品の型番や部品番号(Reference Number)は、NCAGEと組み合わせて登録されます。
これにより、製造元の特定と型番が結びつけられ、NATOカタログ制度で管理されます。型番を正しく登録することで、同じ型番で異なる製品が混同されるリスクが減ります。
NMCRL (NATO Master Catalogue of References for Logistics) で検索を行うことで、既存のNSNに類似の品目が含まれているかどうかを確認できます。
もし同等品があれば、同じNSNが使用され、新たなRN(Reference Number)が追加されることになります。
NCAGE (NATO Commercial and Government Entity) コードが必須となるかどうかは、輸出する製品の種類や輸出先の国、契約条件に依存します。NATO加盟国や協賛国との契約において、特に軍事用品や防衛関連物品を輸出する場合、NCAGEコードが必要です。これは、補給品の識別を行うための国際的な標準に準じており、調達プロセスや物流管理において重要な役割を果たします。
NCAGEがない場合、取引相手から製品を調達できない、あるいは契約プロセスが進まない可能性があります。NCAGEは、企業の信頼性や製品の追跡可能性を確保するための重要な手段であり、軍事関連の輸出に関する多くの国際規定で必須とされています。
外国の調達制度は、各国の防衛政策や軍事装備に対する要求に大きく依存しています。NATO加盟国および協賛国の調達制度は、NATOカタログ制度 (NCS) に関連しており、物品の識別、標準化、調達プロセスを効率化するための共通基準が設けられています。
米国では、入札や契約を行う際、SAM (System for Award Management) という制度に基づいて法人登録を行う必要があり、その最初のステップとしてNCAGEコードやUEI (Unique Entity Identifier) の取得が求められます。また、EUや英国においても、TED (Tenders Electronic Daily) などの独自のシステムを通じて入札や契約が進められるため、各国の基準に準拠した手続きが必要です。各国で異なる規制や手順に対応することが、外国での調達や契約の成功に不可欠です。
防衛装備品とは、主に国家の防衛目的で使用される武器、兵器、関連機器、及びそれに付随する部品や材料を指します。これには、陸・海・空軍が使用する各種兵器システム、弾薬、輸送車両、電子機器、通信システムなども含まれます。防衛装備品は、国家の安全保障や国防政策において重要な役割を果たし、その調達や輸出入には厳しい規制が設けられています。
NATO加盟国では、防衛装備品はNATOカタログ制度を通じて管理され、NSN (NATO Stock Number) によって一意に識別されます。防衛装備品の調達や輸出には、国内外の安全保障政策に基づいた厳格な手続きや、政府の許可(輸出ライセンス)が必要となる場合があります。また、これらの装備品は、米国のITAR (International Traffic in Arms Regulations) やEUの防衛輸出規制など、国際的な輸出管理規制の適用を受けることもあります。
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